
国宝《動植綵絵 群鶏図》(部分) 伊藤若冲 18世紀
皇居三の丸尚蔵館収蔵/石川県立美術館で前期展示
国宝《動植綵絵 群鶏図》(部分) 伊藤若冲 18世紀
皇居三の丸尚蔵館収蔵/石川県立美術館で前期展示
国宝《金沢本万葉集》 巻第二(部分) 藤原定信 12世紀
皇居三の丸尚蔵館収蔵/石川県立美術館で前期展示
《太平楽置物》 海野勝珉 1899年 皇居三の丸尚蔵館収蔵/国立工芸館で通期展示
《太平楽置物》 海野勝珉 1899年 皇居三の丸尚蔵館収蔵/国立工芸館で通期展示
石川県立美術館と国立工芸館は今秋、皇室ゆかりの美術工芸品などを収蔵・展示する皇居三の丸尚蔵館の収蔵品による展覧会を開催します。本展は、石川県で行われる国民文化祭のメイン行事として開催するもので、三の丸尚蔵館の収蔵品のなかから石川ゆかりの作品と、名品の数々を厳選してご紹介します。
まず石川ゆかりの作品では、旧加賀藩主前田家から皇室に献上された国宝《金沢本万葉集》*、八条宮智忠(としただ)親王に嫁いだ前田利常の娘・富姫(ふうひめ)の婚礼調度と伝える狩野探幽《源氏物語図屏風》*、そして石川出身の近代工芸の名工である諏訪蘇山(初代)《青磁鳳雲文花瓶》**や松田権六《鷺蒔絵筥》**をはじめとする多彩な作品が並びます。
また収蔵の名品では、伊藤若冲の代表作・国宝《動植綵絵》*や、明治時代の金工の最高水準を示す海野勝珉《太平楽置物》**、そして皇太子(昭和天皇)の御成婚を祝して献上された《鳳凰菊文様蒔絵飾棚》**など、優美で気品あふれる作品をご紹介します。
三の丸尚蔵館の収蔵品による展覧会は現在各地で開催されていますが、2館合同での開催は、全国初の試みです。第1会場の石川県立美術館では絵画や彫刻、書跡、刀剣を中心に、第2会場の国立工芸館では工芸を紹介し、その他にも石川県立美術館、国立工芸館、公益財団法人前田育徳会所蔵の関連作品を加えた、国宝・重要文化財を含む約120点という最大規模での展示となります。
*は石川県立美術館で、 **は国立工芸館で展示予定。会期中、展示替えがあります。
※展⽰替えがございます
伊藤若冲が10年の歳⽉を掛けた連作、国宝《動植綵絵》は前後期2点ずつ、合わせて4点を展⽰します。ゆたかな⾊彩表現と緊張感を併せ持つ⽇本花⿃画の到達点をご覧いただきます。そのほか⾼階隆兼による鎌倉時代のやまと絵絵巻の最⾼峰、国宝《春⽇権現験記絵》や俵屋宗達、円⼭応挙、⽇本を代表する画家、横⼭⼤観や明治彫⾦を代表する海野勝珉の傑作も必⾒です。
※展⽰替えがございます
明治期に輸出工芸の分野で名を馳せた金沢銅器会社による《唐花唐草文象嵌花盛器(からはなからくさもんぞうがんはなもりき)》や、加賀象嵌の名工、山尾次吉による《諫鼓形香炉》など、石川県出身の作家たちがたずさわった宮殿装飾の数々が一堂に会します。献上後、初の里帰りになる品も多数展示され、工芸分野を牽引した煌めく石川工芸をお楽しみいただけます。
また、三代加賀藩主前田利常の娘・富姫(ふうひめ)が、八条宮智忠(としただ)親王に輿入れした際に将軍家から送られた《源氏物語図屏風》など、加賀前田家と皇室の歴史を示す逸品も展示します。
※展⽰替えがございます
皇居三の丸尚蔵館には、前田家から皇室に献上された作品が所蔵されています。中でも2023(令和5)年国宝に指定の《万葉集巻第二 第四残巻》は《金沢本万葉集》として、つとに知られる名品です。本作をはじめ、旧加賀藩主前田家からの献上品とともに、本展出品作に関連する重要文化財《百工比照》など前田育徳会の名品を併せて展示します。また、徳川家から皇室に献上された《刀(名物 若狭正宗)》と前田家に伝わる国宝《刀(名物 太郎作正宗)》が並ぶのも必見です。
皇太子(昭和天皇)の御成婚を記念して、内閣総理大臣以下文武官一同から昭和天皇ご夫妻へ献上され、これまでほとんど皇居の外へ持ち出されることのなかった秘宝「御飾棚(おんかざりだな)」。当時最高の技術を持った芸術家や職人たちによる空前絶後の工芸美を体現する棚が、初めて東京「外」へ持ち出され、そろって展示されます。
* ⾼校⽣以下、18歳未満、障害者⼿帳をご提⽰の⽅とその付添者(1名)は無料
* ()内は20名以上の団体料⾦・割引料⾦。いずれも消費税込
* 65歳以上の⽅は団体料⾦・割引料⾦
* いしかわ⽂化の⽇(10/15)、⽂化の⽇(11/3)は団体料⾦・割引料⾦
第38回国民文化祭 第23回全国障害者芸術・文化祭
いしかわ百万石文化祭 2023
「皇居三の丸尚蔵館収蔵品展 皇室と石川 ―麗しき美の煌めき―」
2023(令和5)年10月14日(土)~11月26日(日)
前期展示:10月14日(土)~11月5日(日)
後期展示:11月7日(火)~11月26日(日)
※11月6日(月)は展示替休館
午前9時30分~午後6時(入館は閉館30分前まで)
※10月28日(土)、11月3日(金・祝)、4日(土)、11日(土)、18日(土)、23日(木・祝)、24日(金)、25日(土)は午後8時まで延長(入館は午後7時30分まで)
石川県立美術館、国立工芸館、いしかわ百万石文化祭 2023 実行委員会、 宮内庁、文化庁、独立行政法人国立文化財機構
北國新聞社
紡ぐプロジェクト、読売新聞社、公益財団法人前田育徳会
石川県教育委員会、富山県教育委員会、福井県教育委員会、金沢市教育委員会、NHK金沢放送局、MRO北陸放送、石川テレビ放送、テレビ金沢、HAB北陸朝日放送
[バス]JR金沢駅兼六園口(東口)→「広坂・21世紀美術館」下車徒歩5~9分
[ 車 ]北陸自動車道金沢西IC/金沢森本IC→20~30分
※近隣の文化施設共用駐車場(無料)をご利用できます。
※石川県立美術館、国立工芸館は隣接しています。
★1《鶏置物》 由木尾雪雄 1892年 皇居三の丸尚蔵館収蔵/国立工芸館で通期展示
★2《萬歳楽置物》 德田八十吉(初代)ほか 1928年 皇居三の丸尚蔵館収蔵/国立工芸館で通期展示
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